布団の打替えで、綿は減らない
布団の打替えについて
今まで行っていた布団屋が辞めたから等で
当店に新しく来られるお客様に意外と多いご質問。
「打替えをすると綿が減るから、新しい綿を足さないといけませんよね?」
「新しい綿はどれくらい足さないといけませんか?」
という感じのもの。
うちのお応えは
「打替えしても綿は減りませんよ」となります。
全く減らないとは言いませんが
普通に打替えをして、お金を頂いて
新しい綿を足さないといけないほどは減りません。
全ての打替え仕事で「打替え→足し綿」
をセットで言って来るようであれば
儲け主義(・・・ぼったくり?)的な感じが・・・。
本題です。
打替えにも色々なケースがありますので、その一例という事でご紹介します。
とはいえ、大抵はこんな感じになりますので参考にしてみて下さい。
今回の打替え
元は敷布団で、また敷布団に仕立替えします。
綿はインド綿系で、使用年数も長く、何度か打替えもされています。
元々繊維の短いインド綿が更に短くなってカサが出にくくなっている状態でした。
「そろそろ新しい綿を足して仕立てを」とのご依頼で、1/3くらいを新綿にするというお仕事の打替え作業です。
打替えの量は、足し綿も考慮して4.5kgくらい。
当店では、各お客様ごとに綿の状態や仕立てに合わせて打替えをしていきます。
手間は掛かりますが、小型の機械だから出来る作業です。
途中は省略して、最終的にゴミにする部分はこれくらいです。
機械から落ちたゴミの部分(左)と打ち出した最後の部分で薄くてごみが多く、仕立てには使はない部分です(使ってもいいですが・・・コレくらいが不足してたらサービスで新綿入れときます)。
ゴミの部分はコレくらい(わずかです)
打替えた量は、わかりにくいですが、4.5kgちょっと出てますね。
で、言わば減った量は(実質は上に乗ってる部分ですけど)
見えにくいですが、100gいかないくらいでしょうか。わずかなモンです。
実質として減った量はゴミのボールのようにした部分なので、ほんのわずかにゴミを捨てる程度なんです。
最初の方に書きましたが、お金を頂いて足し綿をするほどは減りません。
「打替え仕立てをするのに足し綿ありきで計算」
は間違いです。
その時の綿の質や状態を見て、必要な量が打ち上がるように打替えするのが当たり前のやり方だと思います。
綿の状態は様々で、綿100%の物もあればポリエステルが混ざった物もあります。
新しい物もあれば古い物もあります。
1枚の布団に2種類、3種類の綿が入っている場合もあります。
それぞれ打替えも変わってきます。
お客様のご要望に合わせて、仕立て替えをしていくのが大切ですね。
いつも、ありがとうございます!
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