12~3年前、GWを利用して、2泊3日で四国の足摺岬あたりを旅行することになりました。「御朱印」も集め始めて数年が経ち、京都や奈良を中心に数も増えて、楽しくなってきた頃でした。四国と言えば、「四国八十八ヶ所霊場」があまりにも有名です。「どんな御朱印がいただけるのだろうか」、と期待も膨らみ、観光地や穴場はもちろんですが、高知県、愛媛県の札所となっているお寺を調べて出かけました。
山陽道、たしか瀬戸大橋~四国の高速を乗り継いで、南国へ。そんなルートだったと思います。高知市内などを観光しながらやはりお寺を目指します。
高知市近辺の札所は、三十番(善楽寺)~三十六番(青龍寺)。ひとつでも多く四国遍路の「御朱印」を集めたくて、三十番から回れるだけ行って見ることにしました。
三十番札所というのは、善楽寺と安楽寺の2ヶ所あります。元々は、善楽寺が三十番だったらしいのですが、明治時代に神仏分離で、お寺の本尊が安楽寺に移され善楽寺は廃寺となった。その後、善楽寺が復興。本尊の問題で、もめたらしいが、和解。現在は、どちらを参拝しても、もちろん両方でも良い、と言う事になっている。で、それなら両方行こうと、まずは市内にあるある安楽寺へ、そして、善楽寺へと向かった。
四国の札所自体は、普通のお寺が多い。特に市街にある札所は、観光地になってない限りそうである。なので参拝はそこそこに納経所へ向かい「御朱印」をいただく。「ほ~やっぱりいいねぇ、八十八ヶ所だよ。書き慣れた感じだ」などど家内と話しながら勇んで善楽寺へ。
ここでも参拝はそこそこに納経所へ向かう。私達の他には遍路の方は無かった。そして「御朱印帳」を差し出す。初老の住職さんの雰囲気が少し硬くなった気がした。
筆を走らせながら、柔らかい口調で
「観光ですか?」
「はい」
「・・・」
「ここは、色々な気持ち、想いを持った方々が、参拝されて、納経(御朱印)をさせてもらっています。 こういう御朱印帳で回られるのは・・・・ねぇ。」
そう言われて、感じ方は様々だと思う。「何、言ってるの何に書こうが自分の勝手でしょ」と思う人もいるでしょう。しかし、私達は、心の中を見透かされたような気がして、とても身につまされる気持ちだった。確かに四国遍路の札所の雰囲気は、京都や奈良のそれとは全く違う。何か、「御朱印」に対して違った想いが芽生えた出来事だった。
もちろんこの後、足摺など観光して回ったが、札所に行くのは、やめにした。家内と、「いつか改めて、四国遍路をしてみよう」と決めたからだ。
下が、その時、いただいた「御朱印」両サイドは京都の寺。 上の右が、改めて、遍路にて訪れていただいた「納経」。遍路は色んな意味で、いいです。この話は、また追々。
四国旅行から帰って、まずは、 日本百観音の一つで、関西を中心に巡る「西国三十三観音」をはじめた。もちろん、四国の札所以外は、普通に「御朱印」を集めてますよ。
本日のB.G.M
大学の時に大阪城ホールのボーン・イン・ザ・USAツアーに行きました。良かった~。
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